公益社団法人日本青年会議所本会2014

今月の本棚 8月 江戸時代屈指の名君から学ぶ。 / 13人の武士たちの時代を読む目。

  • HOME »
  • 今月の本棚 8月 江戸時代屈指の名君から学ぶ。 / 13人の武士たちの時代を読む目。

日本JC の議長・委員長から、生きる上で影響を受けたり、 今年のJC 運動を進める中で勉強になった本を、毎月1冊を紹介します。

江戸時代屈指の名君から学ぶ。

相互理解確立委員会
委員長 赤松 栄紀

 人の心を変えれば
国は変わる。

第35代アメリカ合衆国大統領のジョン・F・ケネディが最も尊敬する日本人に挙げた人物が上杉鷹山です。上杉鷹山は17歳で米沢藩主になり、財政が破綻していた藩政を様々な改革により回復させ、日本の中でも屈指の藩へと成長させました。
改革を進めるにあたり、数々の弊害が待ち受けておりました。最も大きな弊害は、組織が形式主義、事大主義に毒されていたことでした。そこで、鷹山が最も重要視したことが人々の心を変えるための方策でした。身分制度等の古き悪しき風習から脱却し「民は国の宝である」と宣言し、自分の目標に他人を導き、着実に協力者を増やしていくことで改革を遂行していくことができました。
本文の中で、炭の中の種火を改革のシンボルに見立て、賛同する家臣や人民にその種火を受け渡し、種火を受けとった者が賛同者を増やし種火を広め受け継いでいくことが記載されております。これはリーダーの想いを組織に伝播していくことの尊さを分かりやすく表現してあります。
人は心の持ち方次第で大きく行動が変わります。そして行動が変われば結果も変わります。人心の掌握や自分の目標に他人を導く手法が具体的に記載されている、ぜひ読んで欲しい一冊です。

相互理解確立委員会 委員長 赤松 栄紀君の一冊

『小説 上杉鷹山』

童門 冬二 著
定価:960円(税別)
集英社文庫/1996年12月発売

13人の武士たちの時代を読む目。

地域プロデューサー育成委員会
委員長 河野 直正

歴史上の人物に見る
地域プロデューサーの本質。

 

当委員会で取り組んでいる地域プロデューサーの育成と、本書で紹介している歴史上の人物。そこには何の接点もないように感じます、しかし、両者には共通点が存在します。それは、地域に必要とされている事、時代に必要とされている事、そういった「ニーズ」を的確に捉えてアクションを起こしているという点です。地域の独自性を活かしたまちづくりプランを構築する事で、ひとりよがりではない地域と共鳴する運動が巻き起こります。その根底にあるのが「恕(じょ)」の考え方です。
「恕」とは自分の事を思うように相手の事を思う事。常に相手の立場に立って、その苦しみや悲しみを自分の事とする優しさと思いやり。困難で複雑な時代だからこそ求められる精神性ではないでしょうか。本書ではそれを実践した武士たちの姿を紹介しています。今の社会に大きな指針として響いてきます。13人の武士たちの心温まるエピソードで綴る、日本人の心の原風景を感じられる一冊です。

地域プロデューサー育成委員会 委員長 河野 直正 君の一冊
『恕―日本人の美しい心』

童門 冬二 著
定価:1600円(税別)
里文出版/2012年5月発売

Copyright © 公益社団法人日本青年会議所本会 All Rights Reserved.
Powerd by WordPress