公益社団法人日本青年会議所本会2014

今月の本棚 1月 世界を俯瞰すれば 日本の強みがわかる。

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日本JC の議長・委員長から、生きる上で影響を受けたり、 今年のJC 運動を進める中で勉強になった本を、毎月1冊を紹介します。

世界を俯瞰すれば 日本の強みがわかる。

「たくましい国」日本創造会議

議長 森田俊和

日本は潜在力をもっている

京都会議での「たくましい国」日本創造フォーラムにおいて講師としてお招きしております渡邉哲也氏の著書をご紹介いたします。渡邉氏は貿易、卸関係の実務を通じて他国の事情にも精通されており、また相場や一次情報を読みこなして日本と世界の動きを解説しておられます。

渡邉氏の主張の基礎には、「日本は潜在力をもっている」ということがあります。千年単位の歴史と伝統の積み重ねがあり、その積み重ねによって日本人の価値観や倫理観は形成されています。どの国でも発展するわけではなく、日本人がひたむきに、誠実に働くからこそ、ここまでの日本の発展が可能となったのです。

また、日本が大切にしてきた助け合いの精神、協調性も世界から注目されている点です。アメリカも今、公的な医療保険改革に取り組んでおり、また、雇用の最大化を図っています。日本には国民皆保険があり、また終身雇用の伝統があります。グローバリズムを叫んで、他国が定めたものさしに合わせるのではなく、私たちが大切にしてきたものを見直し、評価する時がきています。グローバルではなく、国家を背負ったインターナショナルを目指すべきだと渡邉氏は主張されています。

これからの経済の潮流を俯瞰すると

本書は、日本がいかにして今後復活することができるかということを論じていますが、その前提としてこれから世界経済がいかに推移していくか解説しています。

アメリカはリーマンショック以後、量的緩和を続けてきましたが、風呂敷をたたむ方向に舵をきっています。新興国に投資されてきた資金が引き揚げられるリスクがあるということです。成長に陰りが見える中国からも、投資に適わないと判断した欧米の金融機関が一気に資金を引き揚げることも予想されるということです。ギリシャの危機で大揺れに揺れたヨーロッパは、引き続きユーロに悩むことになります。ユーロ加盟国は独自の通貨政策を取ることができないため、経済を立て直すために為替の効果を使うことができません。体力のある国が財政危機の国を救うために財政支援を行いますが、支援する側の国の世論が抵抗するため、調整が難しくなっています。

それに対して、日本は今アベノミクスやオリンピック効果で上昇しつつあります。金融緩和、財政出動については、順調と思われますが、問題は成長戦略です。先端産業、基幹産業はいかに伸ばすことができるでしょうか。日本の強みを、世界の視点から解説してくださっていますので、この先はぜひ本書をお読みください。

「たくましい国」日本創造会議 議長 森田俊和君の一冊

 

『この残酷な世界で日本経済だけがなぜ復活できるのか』

 グローバルマネーの大逆流が始まる

 

渡邉哲也 著

徳間書店/ 2013 年8 月発売

定価:1365 円(税込)

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